夜露と宇宙船
ダンス公演- 夜露のように心細く、自分を軽んじたくなる夜宇宙のように壮大で、重くのしかかる夜不明瞭な一瞬が 永遠に続いてゆく
演出振付:永田桃子
Concept
あとほんの少しで、空気の震える音が聞こえてきそうな静かな夜。昨日見つけた夜露は、朝起きて見ると消えていた。まるではじめから存在しなかったかのようにある研究者は、魂の重さは21gだと言った。わたしの受けた生は、消えてしまった夜露と一体何が違ったのだろう。起きても起きても覚めない夢のように淡々と紡がれていく毎日宇宙船の窓から覗く景色も、こんな感じなんだろうか-現実はどこまでも不明瞭で掴みどころがなく、煩わしくて美しいこの時代、この星に生まれたわたしたちのことMessage
私たちの頭の中は 自由です。夜露を見つめながら、遥か彼方の宇宙に想像を膨らませることもできますし、宇宙船の窓から地球を眺めながら、地表の草木を滴るつゆに思いを馳せることだってできます。意識というものは捉え所がなく、だからこそ私たちは、毎日色々なことを思い悩みます。今作品では、地球・ここ日本とは異なる文化や世界線を夢想し、環境がまるごと違うような惑星や、そこに住む生物の生活などをモチーフに物語が進行します。もし、朝起きて太陽が消えていたら?サイボーグ人間が家の中をうろちょろしていたら?惑星に自我があったら?「もしも」の思考実験を重ね、思い込んでいたことを手放すその瞬間が、私は好きです。航海日誌を片手に、旅をするように目の前の景色が変わっていくうちに、囚われていた執着からスッと自由になれる瞬間があるかもしれません。この星に生まれ落ち、この時代のルールで暮らすうちに、「すべきこと」「当たり前」に追い回されて、大切にしていたものを蔑ろにしていませんか。前提が違えば、導き出される結果も違うもの。決してわかりやすくストーリが展開していくわけではありませんが、空間に身を委ねて、溢れた感覚を拾って、糸口を探す。日常を過ごすような自然さで、この作品が受け入れられることを願っています。全てが当たり前なんていうのは幻想。やらなければいけないことも、本当は一つもない。私たちの自由を妨げるものは、いつだって私たちの頭の中にあるのかもしれません。Schedule
日時: 2021年11月28日(日)18:10開場 18:30開演2021年12月12日(日)18:10開場 18:30開演2021年12月18日(土)18:10開場 18:30開演※いずれの回も上演時間は1時間を予定会場:カフェ ムリウイ/祖師ヶ谷大蔵駅
東京都世田谷区1 祖師谷4-1-22
チケット:前売り/2,300円当日券/2,500円前売り2名同時予約/−200円割引(ドリンク料金別)Member
《出演》
溝上 瑞季
−音と身体と空間を楽しみながら、私らしくこの世界観に溶け込みたいです−[好きなドラマ]HAWAII FIVE-0[休日の過ごし方]ショッピング、観光などお出かけすることが多いです。宮 悠介
−ありのままで、持てる限りで、出来る限りの自分を踊りにしたいと思います−[休日の過ごし方]知らない街をふらっと散歩するのが好きです。美味しいご飯屋さん、素敵な雑貨屋さん、目立たない古着屋さん…未知との遭遇…《協力》
赤い日ル女
楽曲提供
- 【夜露と宇宙船】企画/演出/振付:永田桃子助成:公益財団法人東京都歴史文化財団アーツカウンシル東京【スタートアップ助成】